手ぬり大明神
どんな伝承か
新野に初めて来たのは向方から来た人で、新野の土地が良質なのを見て、さっそく米を作ってみたという。湿地を手でかき、苗を植えてそのまま放っておいたところ、秋になって来てみると、米がいっぱい稔っていた。たくさん収穫できたことを喜び、そのときの手ぬりを記念して、手ぬり大明神をおまつりしたという。新野に初めて来た人は村松兵佐右衛門と弟の六兵衛といわれ、この「手ぬり大明神」の話は「手ぬり観音」ともいわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)(民俗調査報告)
『新野民俗誌稿(長野県下伊那郡阿南町)』第十五章口頭伝承所収の昔話・伝説。昭和五三年に新野で採話された口承を収める。