トップ > 滋賀県の伝承 > 大津市

相応が霊滝で不動を感得

所在地滋賀県大津市
年代平安前期(九世紀)
登場相応、円仁、師、天狗に悩まされた者、加持を受けた者
出典日本人の霊魂観――鎮魂と禁欲の精神史

どんな伝承か

相応は師の円仁から不動法を授かり、比叡山の無動寺谷を拠点に修行した験者で、不動明王と感応する体験をたびたび重ねたと伝えられる。『葛川縁起』には、相応が霊験のある滝に打たれて不動明王を感得したという伝承が残る。また相応は不動法の十九布字観や十九観に通じて明王を目の前に観想し、明王に祈願して兜率天への往生を許されたとも『法華経験記』は伝える。こうした急で偶然的な感応を繰り返したところに、相応の荒々しい験者としての性格がよく表れている。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本人の霊魂観――鎮魂と禁欲の精神史(山折哲雄・山折哲雄・宗教学・1976年(昭和51年))

『日本人の霊魂観――鎮魂と禁欲の精神史』は、山折哲雄が霊魂と身体の相関を軸に日本人の霊魂観を論じた論考集で、あとがきは一九七六年六月の日付である。序章で和辻哲郎・津田左右吉・折口信夫・柳田国男らの霊魂論を検討し、『日本霊異記』の蘇生説話にみる遊離魂と殯、天皇の病と看病僧の呪法、平安宮廷の物のけと不動法、源信『往生要集』の観想を各章で論じる。雑誌に発表した論文をまとめ、巻末に物のけ現象の資料と憑霊年表を付す。

種別から探す

不動明王感得修験滝行

大津市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本人の霊魂観――鎮魂と禁欲の精神史』の伝承