取出原の火の玉
どんな伝承か
ある夏のむしむしする晩、遅くに取出原を野沢の方から自転車に乗って帰ってくると、自分のわきをすれすれに火の玉が通って前の方へ飛んでいった。うしろから来た感じで、まるで自分のふところから出て前へ行ったような気持ちの悪さを覚えたという。同じ聞き取りには寺の門を通る人玉や、屋根をころがって上っていく火の玉など、小海町一帯に伝わる怪火の話が数多く記録されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南佐久郡誌 民俗編――伝説・世間話(南佐久郡(編)・南佐久郡誌・自治体史(民俗))
『南佐久郡誌 民俗編』第十三章所収の伝説・世間話。長野県南佐久郡に伝わる口承を採録する。