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中風よけの初炉入りに殺到

所在地山口県山陽小野田市
年代現代
登場20歳から92歳の男女、多くは労働者
出典現代の迷信

どんな伝承か

火葬場の釜に入ると中風にならないという俗信があり、下関市に新しい火葬場が完成した折には、大勢の老人が人焼釜の前で順番を争った。同じ騒ぎは宇部に近い小野田市でも起きている。市の火葬場が新築されると、火入れの何日も前から「まだ釜はくぐれないのか」「中風に効くなら高血圧にも効かないか」といった問い合わせが、宇部や小郡のあたりからまで管理人のもとへ寄せられた。あまりに希望者が多いため、市は予定より早く初炉入りを願い出て許しを得、初日だけで一二〇数人、翌日も八〇人が釜をくぐったという。最も若い者は二〇歳、最年長は九二歳で、その大半は労働者だったと記されている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))

民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。

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