厚狭の寝太郎
どんな伝承か
昔、厚狭に金持ちの庄屋がいた。一人息子の太郎はよく眠るので村人から寝太郎と呼ばれ馬鹿にされていた。三年三か月眠り続けたのち起き出した寝太郎は、父に千石船を作らせ、古わらじを満載して佐渡島へ渡った。はき古したわらじを新品に替えると言いふらし、集めた古わらじを持ち帰って大桶で洗うと、土に黄金が混じっていて大金持ちになった。その金で海を埋め立てて灌漑用水路を作り、千町田を開いて村人に分け与えたので、村人は寝太郎を神に祭ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。