鼻天狗の面で長者を欺いた横着者
どんな伝承か
小飛島の話。寝てばかりいる横着者の息子が、元日の朝、色紙で作った羽織をまとい鼻天狗の面をかぶって、金持ちの家の窓からのぞき込み、自分は天の将軍だ、娘をあの家へ嫁にやらねば財産が半分になると告げた。それを見た女衆が主人に知らせると、主人のほうから息子に娘をもらってくれと頼みに来る。断ると財産の半分を持たせるというので承知した。寝たまま知恵をめぐらせたこの男は、そうして大金持ちになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。