八幡様を騙って長者の娘を得た藤五郎
どんな伝承か
河田の寝太郎藤五郎は、朝から晩まで食べては寝るばかりの怠け者だった。母に叱られた日、山へ入って鳥を生け捕り、紙を貼りつけ鈴を結んで飾り立てる。翌朝、隣の長者の屋根に登って主を呼び出し、自分は八幡様だ、娘を藤五郎の嫁にやれと告げて鳥を放った。鳥が鈴を鳴らし五色の紙をひらめかせて飛び去るのを見た長者は逆らえず、藤五郎の家を建て直し、山も田畑も付けて娘を嫁がせた。こうして藤五郎は一度に分限者になったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。