鵜の戸の泉の水脈
どんな伝承か
北房町の井殿には鍾乳穴と呼ばれる洞穴がある。この穴の水は遠く離れた泉に通じているといわれ、井殿の鍾乳穴に檜の葉を流せば、三日目に鵜の戸に出るという。同じように、上遍照寺から南へ向かう備前道沿いの、大平と小平の間にあるコウモリ穴にスクモを流したところ、三日したら鵜の戸に出たという言い伝えも残っている。井殿にはこの穴にちなむ鍾乳穴神社が祀られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北房町史 民俗編(現代(町史民俗編))
岡山県北房町の伝説。潮の満ち引きと連動して水が増える天神川、戦死者や口封じに殺された者を祀る七人みさき、盗まれた観音を刻んで往生した老人の身替り観音、京都の大火を消す八天狗、夜な夜な田を荒らす駒繋ぎの絵馬、賊を湯封じで平定した吉備津彦命の湯荒神、つちぐも退治と裏切りの神田池など、霊水・霊石・武士の霊・弘法大師伝説を豊富に収める町史民俗編。