クマに顔をかじられた猟師
どんな伝承か
群馬県みなかみ町相俣富士新田に生まれた猟師、石倉篤太郎は、九〇歳を過ぎても役場の委託でイノシシの罠を仕掛けていた。平成二十六年の夏、みなかみ町小仁田の畑へ罠を掛けに行ったときのことである。輪になった罠を掛けている最中、どこかでハァー、ハァーというクマの息がした。耳が遠くなって方角が分からず、きょろきょろしているうちに、いきなりやられてしまった。そばの木の上に乗っていたらしい。顔の右半分と右腕をかじられ、一ヵ月ほど入院し、これをしおに猟をやめた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)