急性肺炎の高熱で見た祖父母の姿
どんな伝承か
映画監督の羽仁進は小学二、三年の頃、急性肺炎で死にかかって臨死体験をした。当時住んでいた南沢学園町は自然が豊かで学校は雑木林に囲まれており、特別大きな蛙がいると聞いて、ある雨の日に友達と沼へ入り一日中蛙を捕っていたのが原因だという。高熱で意識不明の状態が数日続き、そのとき自分がベッドに寝ていて、祖父母がやってきて何か言っているのを上から見ていた。声は聞こえなかった。不思議なのは、老幼の序に厳しい明治の人である祖父母が、孫にひざまずかんばかりにうやうやしく語りかけていたことだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
立花隆『証言・臨死体験』を証言者(人物)単位で収録。安田伸・水上勉・邦光史郎・志賀信夫・前田忠明・佐野三治・向井承子・北林谷栄・永倉万治・彗星探索家木内鶴彦・元プロレスラー大仁田厚・羽仁進ら著名人や市井の人々が語る臨死体験(体外離脱・トンネル・光・お花畑・三途の川・死者との再会・人生回顧と蘇生)を、各証言の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで収録。臨死体験を脳科学と心霊の両面から検証した立花隆の証言集。