著者中村のり子氏の臨死体験
どんな伝承か
名古屋の中村のり子さん(四十六歳)は、九歳のときから腎臓病に苦しみ、高校二年の夏に腎臓病からくる蛋白性網膜炎と診断され、医学書には「早ければ三、四ヵ月、長くても三年以内に死亡する」とあった。二十歳で見合い結婚が決まった矢先に病状が悪化し尿毒症となり、婚約を解消。透析療法もまだ普及しておらず、順番待ちの間に意識不明に陥ったが、父親が名古屋近郊を走り回って透析機のある病院を見つけ、緊急手術で一命をとりとめた。以来二十七年にわたり人工透析を続け、日本の女性透析患者として最長記録とされる。臨死体験は死の恐怖を和らげ、闘病を支える力になったといい、闘病記『ふたたび愛をありがとう』(エフエー出版)は中京地区でベストセラーとなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
立花隆『証言・臨死体験』を証言者(人物)単位で収録。安田伸・水上勉・邦光史郎・志賀信夫・前田忠明・佐野三治・向井承子・北林谷栄・永倉万治・彗星探索家木内鶴彦・元プロレスラー大仁田厚・羽仁進ら著名人や市井の人々が語る臨死体験(体外離脱・トンネル・光・お花畑・三途の川・死者との再会・人生回顧と蘇生)を、各証言の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで収録。臨死体験を脳科学と心霊の両面から検証した立花隆の証言集。