退院3ヶ月後の朝
どんな伝承か
退院して三ヶ月ほど経ったある朝、顔を洗っていた毛利孝一さんの頭に、良寛の「死ぬる時節には死ぬがよく候」という言葉がふと浮かんだ。押入れから久しぶりに良寛の掛け軸を取り出して読むと、托鉢の途中で俄か雨に遭い古い祠で雨宿りする様子を詠んだ詩にしみじみと感動した。そして「いつ死んでもいい、身軽に死ねる」という気持ちになり、良寛のように生への執着が完全に自分から消えていることに気づいたという。臨死体験の事後効果と考えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。