大阪の化物屋敷
どんな伝承か
大阪市上本町九丁目にある書家村田梅石翁の家は、以前から怪異の絶えぬ化物屋敷として知られていた。女中がこんにゃくを五つ買って台所の元へ置くと、少し離れた隙に消え、捜すと手の届かぬ高い所に五つそろえて積まれてあった。二、三日して台所の上がり口に置いた鶏卵十個ばかりが、人が動かすようにひょいひょいと動き出した。女中も家人も転宅を迫ったが翁は信じず住み続けた。ある日、妾が翁に転居を相談していると隣室から覗く気配があり、誰もいないはずの障子がちくちくと動き、ついに左右へ開け切られたという。
原典より
上本町九丁目に、書家村田梅石翁が……するまで住んでゐる家がある。—— 幽霊は語る(梶天真・幽霊研究・大正〜昭和(戦前)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
幽霊は語る(梶天真・幽霊研究・大正〜昭和(戦前))