牛の魂が語った女生徒
どんな伝承か
明治四十年、伊予の今治の高等女学校で、木原通徳という教師が女生徒に催眠術をかけた。すると牛の魂が出てきて、自分は鴨部の農家の牛だったと言い、近所のことをいろいろ話した。覚醒後、女生徒は術者たちからさまざまな質問を受けたが、鴨部のことはまったく知らなかった。そこで翌日、日曜日だったのを幸いに、校長と木原教諭が鴨部の農家を訪ねて昔の事情を聞いてみると、牛の魂が話したことと、まったく符合していたという。著者は、これは女生徒に憑依していた牛の魂が表面に出て話しただけで、動物の魂が人間に生まれることはないと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の世界 ― 心霊科学入門(板谷松樹・心霊科学入門・昭和)
第一章 心霊に関する記録と文献(古代人の霊魂観・幽霊を見た記録・キリスト教関係の心霊の記録・ルルドの奇蹟・わが国の心霊文献)をはじめ、心霊科学の諸現象を入門的に解説。各事例の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅した心霊科学入門書。