船場
どんな伝承か
大阪市東区船場での話。語り手の母は二年前に八十六歳で亡くなったが、その母の子供の頃のこと。近所の親が子供を亡くしたその日に、少し離れた所に赤ん坊ができた。死んだ子とよく似た上に、同じマス手であった。マス手とは左右の手の筋が全く同じか、あるいはほぼ等しいもので、運勢が大変よいといわれる手相である。それで生まれかわりと信じ、自分の子のように行き来して可愛がったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。