前世を語った小谷田勝五郎
どんな伝承か
江戸時代の文化・文政年間、武蔵国多摩郡中野村の農民源蔵の息子に、小谷田勝五郎という少年がいた。八歳のとき、添い寝をしていた祖母に「自分はもと程久保村の久兵工のせがれで藤蔵といい、母の名はお志津、五歳で死んでこの家の母の腹に入ってまた生まれた」と細かに語った。祖母が村の寄合で話すと程久保村にも伝わり、十五年ほど前の出来事に似ているというので確かめに人が来た。勝五郎は行ったこともない藤蔵の家の様子を知っており、程久保村へ行くと、藤蔵の死後にできた家や木を指して「あれは昔はなかった」と言い当てた。国学者平田篤胤が本人や家族から直接取材して書き残し、地頭多聞伝八郎の届書の写しも残る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
漂う霊があなたのまわりにいる(つのだじろう・昭和50年代(1975年~1979年頃推定))
漫画家つのだじろうが見聞した心霊・超常現象の紹介集。両国橋でのUFO目撃、漏電による自宅火災と予兆、映画『リング』のモデルとなった福来友吉博士の念写実験、臨終の母の霊が教室の窓外に現れる別れ、ツタンカーメンの呪い、四谷怪談の実在の田宮岩、現界と幽界をつなぐ家など、幽霊・念写・呪い・UFOにわたる事例を、守護霊や霊界の知識とともに語る。