伊深の牛に来世を説いた無相大師
どんな伝承か
建武二年、花園法皇に召されて都へ上ることになった無相大師が、それまで暮らした美濃の伊深の山里を離れる日のこと。別れを惜しむ村人たちが牛を引いて見送りに来た。大師はその牛たちに向かい、お前たちは畜生の身に生まれたけれども仏性は人と変わらない、長く親しんできたのも前世からの縁である、これが今生の別れになるかもしれないが、来世は人と生まれて仏法を聞ける縁に会えと諭したと伝えられる。人と動物のあいだの生まれ変わりを認める仏教の見方を示す例として引かれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
超能力の秘密(新版)(ジナ・サーミナラ・現代(20世紀・転生研究))
ジナ・サーミナラによる、転生(生まれ変わり)とエドガー・ケイシーのリーディングを論じた書。序編では転生を信じる著者の立場、1950年コロラドのブライディー・マーフィー事件(バーンスタインの催眠で19世紀アイルランドの前世が出現)と類似事例、転生否定論との論争を扱い、肉体編ではケイシーのリーディングに基づき肉体を魂のカルマの鍵とみて、盲目やエビ足など先天的異常を過去生のカルマの現れとし、内分泌腺中枢・黙示録解釈などを論じる。