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蛍になって帰ってきた特攻隊員

所在地鹿児島県南九州市
年代太平洋戦争中
登場石原慎太郎、鳥浜トメ、特攻隊員、知覧で食堂を営んだ語り手
出典私は幽霊を見た

どんな伝承か

石原慎太郎が、かつて特攻隊の基地だった知覧で、戦時中に食堂を営み隊員たちに母と慕われた鳥浜トメから聞いた話。ある隊員は、秘密の出撃命令を彼女にだけ打ち明け、南の海で死んだら真っ先に自分の好きな蛍になってここへ帰ってくると約束して出発していった。すると翌日、ちょうどその時刻に、すでに冬枯れていた裏庭の藤棚の下の井戸から、たった一匹の蛍が現れたという。

原典より

所はかって特攻隊の基地だった知覧の町で、話してくれたのは知る人は知っている鳥浜トメというお婆さんだった。—— 私は幽霊を見た(東雅夫(編)・MF文庫ダ・ヴィンチ) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私は幽霊を見た(東雅夫(編)・MF文庫ダ・ヴィンチ)

『私は幽霊を見た――現代怪談実話傑作選』は、東雅夫が編んだ怪談実話のアンソロジーで、メディアファクトリーのMF文庫ダ・ヴィンチの一冊である。平山蘆江・火野葦平・佐藤春夫・徳川夢声・遠藤周作・柴田錬三郎から石原慎太郎・新倉イワオ・稲川淳二まで、作家や文化人が自ら見聞きした幽霊や怪異を書いた文章を集める。目次には二十三篇と編者解説が並び、水木しげる・山田野理夫・桝井寿郎の座談「怪談詮議」や中岡俊哉「イタコの謎を追う」の抄録も含む。

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