ヤマンバの刀千腰
どんな伝承か
南宇の岡田作一翁の話に、昔ヤマンバがある家へ毎夜やって来て、刀を千腰打ってやると約束した。九百九十九腰まで打ち、千腰目の晩に、その家の嫁さんが残り湯をうっかり鶏の止り木にかけてしまった。驚いた鶏が時をつくったので、ヤマンバは朝になったと思い、千腰目を打たずに逃げ去ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
阿波木頭民俗誌――伝説・妖怪(民俗誌)
『阿波木頭民俗誌』第八章所収の伝説・妖怪。徳島県那賀郡の山深い木頭地方に伝わる口承を採録する。