道に迷った樵の勘左衛門が花香ただよう谷で網を張ると
どんな伝承か
北山村から一里半ほど山に入った谷間で、樵の勘左衛門が小鳥をとるための網を張って夜を明かした。ある夜、網にかかっていたのは小鳥ではなく、以前神隠しにあった仲間の嘉助と定三郎とおぼしき人間の生首だった。生首は笑いながら勘左衛門に呼びかけ、彼は恐ろしくなり無我夢中で駆け出し、いつの間にか自分の家に戻っていた。それから三、四日、恐怖のあまり床に伏せってしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
私は幽霊を見た(東雅夫(編者)・昭和中期~後期(推定1970年代~1980年代))
私は幽霊を見た=怖い怪異体験(東雅夫編)/人魂・鬼火・狐火/機関車・電車の怪/各地の幽霊目撃談/不気味な怪音と怪異