お福さん(お六の子)
どんな伝承か
『阿波名狸録』那賀郡の部に挙げられる狸。お福さんは前項のお六の子で、親と同じく和食の蛭子神社の境内に住んでいる。人を魅すことは親に負けないという。母のお六は時々嫁入りの真似をし、また猫に化けて悪戯をする狸で、ある時魚売りの老爺に石を投げつけられた仕返しに、老爺を帰宅後の大熱で苦しめたと伝わる。那賀郡の部にはこのほか、立江寺境内の地蔵狸、平島村大字大京原の住蓄坊などが並べられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
阿波の狸の話(不明(徳島県史蹟名勝天然記念物調査委員と本文中に自署。著者名は本テキストに明記なし)・大正末〜昭和初期(本文に「煙草専売法施行から二十四五年」「大正十年」等の記述あり、収録は昭和初年頃と推定))
徳島県(阿波)に伝わる狸譚を集成した郷土怪異資料。