山姥ケ火
どんな伝承か
長野県西筑摩地方(現・上松町)の駒ヶ根村のある家に山姥が現れ、頭の虱をとってくれと頼んだ。家の者が真っ赤に焼けた火箸を渡すと、山姥の髪にあてた瞬間ジリジリと焦げ、髪から小蛇が七、八匹落ちて死んだ。山姥は「たぶらかしたな」と言って去り、その夜家の女の子が一人姿を消した。翌日また訪れた山姥に真っ赤な石を酒の肴として渡すと、山姥は口から火を吹いて焼け死んだという。以来この山は焼棚山と呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集