白石版鍋島猫騒動(千布本右衛門)
どんな伝承か
寛永十七年三月、鷹狩りの責任者として秀屋形に仕えていた千布本右衛門邦行は、藩主鍋島勝茂の寝所に忍び寄る怪しい影に気づき斬りつけたが、妖物は逃げ去った。以後、勝茂の庶子が怪死し近臣が発狂するなど変事が続き、愛妾お豊の方の障子に映る影が大猫であることを本右衛門が見届ける。本右衛門が大槍でお豊の方を突き刺すと、美女は血まみれの大猫と化して庭先で息絶えた。死骸は秀屋形の鬼門にあたる敷地に葬られ、猫大明神として祀られたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞