牟岐の牛鬼伝説
どんな伝承か
徳島県海部郡牟岐町西俣の白木山には牛鬼が棲み、麓の集落を襲っては人畜を喰らうため恐れられていた。猟師の平四郎が難儀を除こうと山に分け入り、平という場所で笛を吹くと牛鬼が現れて襲いかかった。平四郎は京都の吉田家から授かった『許しの弾丸』を鉄砲に込めて撃ち、見事命中させた。牛鬼は西俣北方のタナ岩下の牛鬼淵まで逃れて力尽き、その血は河内川(現在の牟岐川)を七日七夜、深紅に染めたという。血の流れは平四郎の住まいに近い牛屋淵まで達すると急に川上へ逆流し、家には何の祟りもなかったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞