白木山の牛鬼退治
どんな伝承か
徳島県海部郡牟岐町の白木山には牛鬼という、顔は鬼、体は牛という恐ろしい獣が棲み、里へ出ては人や家畜を襲って食べていた。そこで鉄砲の名手・平四郎が牛鬼退治のため白木山に入り、刻限を計って呼子の笛を吹くと牛鬼が現れて襲いかかってきた。平四郎はイスノ木を楯にして用意していた許し弾で撃つと、さすがの牛鬼も牛鬼淵で倒れた。その血は一里下流の牛屋淵まで七日七夜流れたというが、平四郎の武威によって川上へ逆流したと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。