天狗が乗り移ったへいもじい
どんな伝承か
奥多摩町に、へいもじい、へいも天狗と呼ばれた面白い人物がいた。四十年ほど前、七十いくつかで亡くなり、上の方に碑が立っている。神様や天狗様が乗り移ったとされ、体の悪い人が診てもらうと、何の祟りがあるか、どの方角から禍が来るかを教えたという。鍼も行い、生まれつき中指の曲がらない子には、ほうろくの墨を書いて飲ませたと伝わる。目が赤かったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。