明治二十三年の事と記憶す
どんな伝承か
明治二十三年のことと記憶する、島根県大田市の話。石見国安濃郡朝山村(現大田市朝山)の岩谷氏の三男、九歳の男子が、夏の日に学校の帰り、三、四人の学友と山間の溜池に入って泳いでいた。すると友達が大声を挙げて「岩谷が躍るわ躍るわ」と騒いだ。岩谷はもがいて沈んでいった。引き揚げてみると肛門が開いていたので、やはり河童の仕業だと言われたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。