神城村字飯田(現・白馬村)の横川利七という今年(大正
どんな伝承か
神城村字飯田、いまの白馬村の横川利七という、大正十一年に八十三歳の老人に河童のことを尋ねたときの話。川水が出ると河童が上ってきて、グワァグワァグワァと音がするのでそれと分かるという。かつてこの村の伊左衛門という男が、麻を煮る薪を取りに行った帰り、川がひどく増水していたのを荷を背負ったまま越そうとして足をさらわれ、流された。一度は川中でひょっくり立ったが、また尻餅をついてしまい、そのはずみに尻子を抜かれてしまったのだと話してくれたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。