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三好郡池田町上野の土地返済による犬神憑依事例

所在地徳島県三好市池田町上野
出典徳島の研究 第6巻 (方言・民俗篇)

どんな伝承か

犬神持が残念がらされた場合にも取憑くことが多いという。三好郡池田町上野の某犬神持の家では、貸金の抵当に土地をとり、その土地に家を建てて娘に別家させたいと思っていた。ところが返済期限が来て貸金が返済され、抵当に入っていた地所が取り戻されたので、当てがはずれた犬神持は非常に残念に思った。そこで相手の家の子供に二、三度取憑いたが、今度は三五歳の母親に取憑いたことを、祈祷の時に口走ったそうである。犬神持が遺恨に思った時には、なおさら取憑くことが多いと語られている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

徳島の研究 第6巻 (方言・民俗篇)(徳島の研究・昭和50年(1975年)前後)

本書は徳島県における犬神憑依に関する民俗学的・実証的な研究報告である。昭和50年(1975年)時点での実地調査と聞き取りに基づき、犬神憑依による殺人事件(昭和47年)から分布統計(農村部落で5~13%が犬神筋)まで、多角的に記録している。犬神の正体は小犬であり、女系継承で家系を伝播し、嫉妬や羨望、経済的恨みから人間に憑依するとされている。祈祷師・修験者・神職による除霊方法(呪言、蟇目の祈

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