川平・桴海のまやの神
どんな伝承か
石垣島の川平と桴海の二村では、旧暦八月または九月の己亥の日に「まやの神」と呼ぶ儀式が行われる。マヤとトモマヤという二神が出現し、マヤは方言で猫を意味するところから、普通は牡猫牝猫の面を被って来るというが、舞にも詞にも猫らしい信仰は現れていない。二神は阿檀の葉の蓑を着て、蒲葵で編んだ笠を深くかぶり、戸ごとを巡って翌年の祝言を述べる。その章句には農作の道を説くことが多く、沖縄本島のミセセリなどとともに、多くの古い言語がこの中に保存されているらしいという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。