藍島に立った遍路の亡霊と十一面観音
どんな伝承か
北九州市小倉北区の藍島でスギを伐っていたとき、折悪しく通りかかった遍路に木が倒れかかり、下敷きになって命を落とした。この遍路は島流しに遭った身であったという。以後、夜ごとにその亡霊が島のあちこちへ立つようになった。困り果てた島人が拝み屋に頼んで霊を呼び出すと、自分は大津から来た者だ、十一面観音を祀ってくれと告げた。そこで金色の立像と祠をこしらえ、島をあげて祀ったところ、亡霊は姿を見せなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。