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狐の絵かき

所在地山梨県韮崎市中田町中条
年代伝承
登場問屋に滞在する絵かき
出典韮崎市の民話伝説

どんな伝承か

中条の問屋に、一人の絵かきが滞在していた。常に奥座敷に閉じこもって熱心に絵を描き続け、外出もせず、ことに犬を嫌って放し飼いをしないよう断っていた。食事も勝手にするからと言って、給仕の者を部屋に入れなかった。あるとき給仕の女が、もう食事も終わった頃と膳を下げに行き、ふすまを細目に開けてうかがうと、大きな獣が膳の物を食っている。女は肝をつぶして逃げ帰り主人に告げた。主人は女に口止めしたが、絵かきの方も気づいたらしく、急に大豆生田の酒屋へ行くと言って駕籠を命じ、たれを下げさせて門を出た。すると一匹の大犬が現れて突然駕籠に飛びかかった。中を調べると、一匹の老狐が首から血を吹いて死んでいたという。

原典より

中条の問屋に滞在している、絵かきがあった。—— 韮崎市の民話伝説(昭和四十二年(1967)刊) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

韮崎市の民話伝説(昭和四十二年(1967)刊)

山梨県韮崎市(穴山・穂坂・清哲・神山・大草・藤井・竜岡・中田・円野ほか各町)に伝わる伝説・民話を、木/石/水/塚/坂・峠/山/谷・沢/屋敷跡・城址/祠堂/その他 の各部門に分類して集成する。武田信玄・勝頼ら甲斐武田氏や新府城にまつわる伝承、日本武尊・源為朝・弘法大師の旧跡、御神木や霊石・霊池の怪異、稲荷・地蔵・観音の霊験、狐狸むじな・河童・鬼の昔話など、韮崎の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を地区つきで網羅する。

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