鉄人の根原神殿
どんな伝承か
竹富島ハザマ村の酋長を務めていた根原神殿は優れた頭脳と怪力を持つ神であった。与那国島に見つけた美しい女のもとへ夜ごと船を漕いで通い、夜明け前に竹富島へ戻ることを繰り返していた。これに気づいた与那国島の人々は、根原神殿に支配されることを恐れて彼を殺す計画を立て、その妾の女に殺害を依頼した。神殿の体は鉄でできていたが首だけは柔らかく、そこを刺されると神殿は鉄の杖をついて外へ飛び出し、村の道の真ん中で十日ほど立ち尽くしたのち、地響きを立てて倒れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。