火種子(ミルクとサーカ)
どんな伝承か
西表島大富に伝わる話。かつて自分がすべての世界の主だと信じていたお釈迦さまは、対等な存在であるミルク神がいると知り、使者を送って迎え入れた。土地を分けるため二神で山に登り、お釈迦さまは見えるものすべてを、ミルク神は見えないものすべてを得ることにした。山の高い所を得たお釈迦さまはほとんど収穫が無く、谷間や低地を得たミルク神には多くの収穫があった。怒ったお釈迦さまは鼠を放って作物を奪わせたが、ミルク神は猫を出してこれを退け、さらに猪と犬でも同様に勝ち、ミルク世果報と言われるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。