火種子(ミルクとサーカ)
どんな伝承か
働き者のミルクが豊かになると、それを妬んだ怠け者のサーカ神が、動物に目隠しをして火を隠した。当時は動物が言葉を話せたので、ミルクが尋ねると、脇の下にも目があるセミとバッタが、火は木と石に隠したと答えた。ミルクは石を打ち合わせて火を出し、さらに木で火切りを作って擦り合わせ、火を取り出した。サーカの意地悪に耐えかねたミルクは、金と麦を船に積んで遠い島へ逃げ、その島でまた栄えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。