月蝕と鬼
どんな伝承か
八重山郡竹富町黒島では、月の中の黒い影は、天のボーサマが桶を担いで水汲みをしている姿だという。そのお月さまが全部隠れる月蝕は、腹をすかした鬼がお月さまを飲み込んだためで、その年は飢饉があるといっている。また半分のときは、鬼が腹いっぱいになっていて、それで全部は飲まず、半分飲んで吐き出したのだから、来年は豊作だという。月蝕の欠け方によって翌年の豊凶を占う伝えである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。