ヨウジを挿して湧いた清水
どんな伝承か
山梨県南巨摩郡増穂町天神中条の伝え。孝謙女帝が奈良田へ湯治に向かう途中、矢川の部落で一夜を過ごし、翌朝は峠を越えて西山を目指した。炎天の山道で供の者が渇きを訴えるのをお聞きになった女帝が、手にしていたヨウジを道端へお挿しになると、そこから清水がこんこんと湧き出し、供の一行は渇きをうるおすことができたという。村人はいまもこの清水をヨウジ水と呼び、山仕事の行き帰りに重宝しているとのことである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。