大宮司池に消えた宮司の娘
どんな伝承か
水若酢神社の宮司の娘に、大宮司池の主である大蛇が心を寄せた。大蛇は若い男の姿を借り、夜ごと娘のもとへ通ったという。やがて娘のほうも男に心を奪われ、ある日そのあとについて池まで行き、そのまま水の中へ消えてしまった。追ってきた両親が、今ひとたび顔を見せてほしいと呼びかけると、池の中ほどに大蛇の姿が浮かび、まもなく水底へ戻っていった。以来この池は、どれほど雨が続いても濁ることがないと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。