人形池に消えた竜蛇の子の娘
どんな伝承か
川南で語られる話。越原には人形池があり、人形を投げ込むと願いがかなうという。その越原の庄屋に一人娘が生まれたが、母はまもなく死んだ。人形娘と呼ばれて育った娘は、口をきくようになると毎日、人形池へ連れていってくれとせがむ。十五になり、一人でも行くと言い張るので庄屋が同行した。投げ入れた人形はくるくる回って岸に戻り、娘が池に飛び込むと、水底から現れた男とともに姿を消してしまった。娘はせんじょうが岳の竜蛇の子が母の腹に宿って生まれたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。