草履を濡らして池へ入った長者の娘
どんな伝承か
奈良熊のハンヤが池のほとりに、ハンヤと呼ばれる長者の家があり、一人娘がいた。娘の草履が毎朝濡れているのを、親は不思議に思っていたという。ある日、娘が池を見たいと言い出したので父母がともに出かけると、娘は急に星が見えると言う。親たちがつられて空を仰いだ隙に、娘は池へ飛び込んだ。やがて蛇の姿となって水面に現れ、二度と自分を見てくれるなと言い残したと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。