船木の老婆の足跡を消した一夜の雪
どんな伝承か
十一月二十三日の夕暮れ、お大師さんが船木のある家に宿を借りた。その家には老婆が一人で住んでおり、出せる食べ物が何もなかった。お大師さんは、稲木にかけてある稲を取ってきて食べさせてほしいと頼む。老婆は、自分は摺粉木の足なので出かければ足跡ですぐに知れてしまう、だから行けないと答えた。すると大師は、あとは自分が引き受けるから行ってこいと言う。その晩のうちに雪が降り、老婆の足跡は隠された。翌朝、老婆は団子をこしらえて食べてもらったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。