足あとを雪が隠した是安の節分
どんな伝承か
是安に正直で貧しい婆さんがいた。節分だというのに何ひとつ支度ができず、家にこもっていたところ、お大師さんが訪ねて来て、あそこの稲木から稲を取ってきて団子にしろと言う。婆さんが、自分は足が悪いので出かければすぐに知れてしまうと断ると、困らないようにしてやると答えた。朝起きてみると雪が積もっており、盗んだ稲で団子をこしらえてお大師さんに食べてもらった、その足あとはすっかり隠れていた。今でも節分になると、少しでも雪が降るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。