神の姿をあらわす木魅
どんな伝承か
鳥山石燕の『画図百鬼夜行』には木魅(こだま)が老松と翁・嫗の姿で描かれ、『百年の樹には神ありてかたちをあらわす』と説かれる。老いた樹木が神そのものの姿を現すという思想であり、また『人間樹』は人の首のような花をつけ、笑うたびに花がしきりに落ちるという奇異な木として伝えられる。草木もまた妖異を宿す存在として、古来語り継がれてきた。
原典より
妖怪は、実際に出現すると信じられた存在である。—— にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・現代(著述)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・現代(著述))
国文学者・阿部正路『にっぽん妖怪の謎―古代の闇に跳梁した鬼・天狗・河童・狐たちは生きている!?』。日本の妖怪を文化史・文学史の視点で論じる。第1章では西遊記・酒呑童子・両面宿儺・赤鬼青鬼などの鬼、石ノ森章太郎やナウシカ・未来の妖怪、地獄の辞典、ケンタウロスを扱う。