堺の御代賑と蛸の囃し
どんな伝承か
堺地方の降札は木版刷りの「御代賑」に記録が残る。九月二十一日に始まり、十一月十三日には一日で二十か所に降るなど最多を記録し、十一月三十日に終わった。伊勢皇太神宮に集中しており、降札のあった家はいずれも屋号を持つ町の有力な町人や富者で、商売繁昌の吉兆として祝われた。「おまへも蛸ならわしも蛸、たがひに吸付きゃエジャナイカニ」という囃し言葉が唄われたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。