皇太子妃を言い当てた女占師
どんな伝承か
大手町の産経会館では、毎週水曜の午前中だけ身上相談所が開かれていた。座っていたのは昭和十三年一月生まれ、当時二十二歳の女占師・藤田小女姫で、一日に百人近くが押しかけたという。名を高めたのは昭和三十三年七月の放送で、生放送のマイクを前に、皇太子妃は十一月ごろ決まる、相手は民間の人だと言い当てたことによる。翌日の天気や、有田八郎の都知事選の見通しも当たったと伝わる。道具は使わず、相手に姓名と年齢を書かせるだけだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語・昭和(民俗))
関敬吾編『日本人物語5―秘められた世界』。日本の生活文化に潜む秘密・境界・異界・怪異を主題別に集成する。