紙を切ると双児という言い伝え
どんな伝承か
大阪の子どもたちが書き出した言い伝えの中に、紙や布などを二人で引っ張り合って切ると双児が生まれる、というものがある。同じ並びには、妊婦が火事を見たときに手で顔をさわると、そこにあざのある子が生まれるという言い方も挙げられていた。どちらも生まれてくる子の姿かたちを、身重の間のふるまいで説明しようとする型である。これらは文部省が全国の小学校六年生を通じて集めた資料の一部で、大阪では阿倍野区常盤・泉北横山・泉南尾崎の三校が報告した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 2――俗信と迷信(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和(1949-52))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信2―俗信と迷信』(昭和24-27年)。シリーズ第二巻で、迷信の理論的考察と各論を収める。