髑髏と剣がたたる鎌倉の地
どんな伝承か
たたりの話は土地ごとに形を変える。京都や大阪の人はよくミイさんのたたりと口にする。ミイは十二支の巳、つまり蛇のことで、ていねいにオミイサマと敬うこともある。鎌倉ではこれが、髑髏のたたり、剣のたたりとして人々の語り草になっている。髑髏の埋まっている土地の上に家を建てたので商売がうまくいかないとか、地下に眠る剣のたたりで病人が絶えないなどと言うのである。鎌倉には戦場の跡が多いからだろう、と筆者は見ている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 2――俗信と迷信(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和(1949-52))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信2―俗信と迷信』(昭和24-27年)。シリーズ第二巻で、迷信の理論的考察と各論を収める。