置賜からも深く信仰される菅谷不動尊
どんな伝承か
新潟県新発田市の市街地から北東の方角に、菅谷不動尊がある。不動信仰の本山的な性格を持つ霊場で、置賜地方の人々からも深く信仰されてきた。この不動尊は特に目の悪い人々から篤い信仰を受けている。菅谷不動尊を信仰する人はツブ(たにし)を食べないことになっているといい、これは不動尊が火災に遭ったとき、池の中のツブが不動尊の体について焼失を免れたという伝説によるものだという。そのため参拝する人々は池にツブを放すといい、池にはたくさんのツブが棲んでいたという。本堂の傍らには別棟の建物があり、目の悪い人が二十一日間籠る場所だと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活・民俗調査)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)』所収の禁忌・卜占・予兆・生活の中の神々・死霊。山形県置賜地方に伝わる民間信仰を採録する。