新発田第十六連隊歩兵砲中隊
どんな伝承か
昭和十四年頃、新潟県新発田市の歩兵第十六連隊歩兵砲中隊でのこと。古参兵から、以前新兵が首を吊って死んだため、夜に便所へ行くと泣き声が聞こえるという噂を聞かされた。だが実際にその泣き声を耳にしたことは一度もなかったと、森谷周野(新潟県在住)が振り返っている。同様の兵舎怪談は各地の部隊にも伝わり、便所での首吊り自殺にまつわる噂は当時珍しくなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。