沖縄のノロとキコエオーギミ
どんな伝承か
沖縄では現在でも男の神主はいない。村の草分けをニーヤ(根屋)といい、その主人をニーッチュ(根人)、その姉妹をニーガミ(根神)と呼ぶ。ニーガミが門中の祖霊の祭祀を司り、村の杜や岳の神祭りの祭主も勤める。一四世紀の頃に第一尚王朝が三山を統一すると宗教制度も国家的に整備され、中央には王妹か王妃をもってするキコエオーギミ(聞得大君)を国家最高の神職として置き、その下に首里殿内・儀保殿内・大天知らしの三人の神人を配し、さらにその下に間切と離島の神事を管掌するノロ(祝女)を置いて、村ごとのニーガミを管理させた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・石塚尊俊・民俗学・昭和(民俗調査))
民俗学者・石塚尊俊『日本の憑きもの―俗信は今も生きている』。日本各地の憑きもの俗信を実地調査と文献で体系化した研究の決定版。